延喜式内社。兵庫県丹波市青垣町東芦田2283鎮座。別名『蟻の宮』と称され、古来より病気平癒、子宝に恵まれる神社として崇敬されている。


髙座神社の狛犬さん


髙座神社の狛犬について

高座神社の御本殿境内正面に鎮座されている狛犬は、向かって右側が「阿型」、左側が「吽型」の狛犬であります。「阿型」は口を開け、「吽型」は口を閉ざしており、「阿型」が『獅子』、「吽型」が『狛犬』と称され「阿吽」の型として、この高座神社に古より鎮座されています。

狛犬は御神殿の魔除け・疫病災禍・邪悪などをもたらす「災」が入ってこないように御神殿を守っています。
作者である綿貫重吉氏は『日本一の石の銘工』と称された丹波佐吉氏の孫弟子といわれ、現在の山南町谷川にある「森田石材店」初代森田藤四郎氏の師匠となった人物であります。この丹波地方に12基の狛犬を作られ、その中の一つであり、昭和6年9月に当村東芦田村住人小寺忠逸氏の長寿記念として制作奉納されています。尚、神社境内玉垣も綿貫重吉氏の作にて作風に変化をもたらしています。

左側の吽型の狛犬には3匹の子供を連れています。一般的には1匹の子連れの作風が多く残っておりますが、当社の狛犬には3匹刻ってあります。よ~く探してみて下さい。見付けるのも楽しいものです。

そして拝殿の中には、この丹波地方では最も古い元禄元年(1688年)11月に東芦田・田井縄村氏子村民によって奉納された『花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)』の狛犬があります。この高座神社が神谷より現在地に鎮座された寛文10年(1670年)より10年あまり後に記念して制作奉納されたものと考えられます。尚、石材は花崗閃緑岩で非常に硬く重い材で刻られ、丹波地方には同年代のよく似た兄弟姉妹の狛犬が残っています。

また、京都府福知山市三和町西松と云う所に天満神社がお祀りされています。その拝殿に「そっくりさん」(石材・型は共に同じで、年号は元禄5年(1692年)3月)の狛犬があり、狛犬研究家塩見昭吾先生・山内順子先生らの調査によりご教示をいただき、同型同時代の作風と推察されました。併せて、丹波市市島町鴨庄に開山されています神池寺にも元禄元年12月に制作された同型の狛犬が鎮座しています。

丹波市青垣町・丹波市市島町・福知山市三和町との同年代同型の狛犬が「どうして?ここに?」鎮座されているのか・・・
元禄の当時を偲んで推測してみるのも楽しみの一つではないでしょうか。

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